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::トークアバウト「ダーディ・ワーク」
ダーティ・ワークダーティ・ワーク
(1998/03/11)
ザ・ローリング・ストーンズ

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リアルタイムで観ていた80年代のMTVに居たのはこの頃の彼ら。
だけれど私はそれ以前のストーンズファンだったため、このアルバムははっきりいってあんまり聴いていなかったなぁと思う。
ミックがソロに全速力だったからちょっとギターチームとのテンションのバランスがヘンだったような記憶がある。
このジャケ写も嫌いだったなぁ・・・って思い出した。あぁ!目がちかちかするっ!!

ところが。久々に聴いたら、いいではないか。これはこれで(笑)。

いいなぁ、年月が経つって。
いろんなものが受け入れられて喜びの幅が広がる。頑なさがなくなると、楽しみが増えるね。

さてさて。

このたび、このアルバムと同名の小説を読んだ。
ダーティ・ワークダーティ・ワーク
(2007/04)
絲山 秋子

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友人に「マキさん、好きそう」と薦められたから。本や映画を薦められるのはとても嬉しいこと。しかも、その人のセンスに信頼を寄せていると尚更なことだ。例えそれが自分のお気に入りにならなくとも、「あーこの人にはこの作品が響いたんだなー」って知るだけで嬉しい。

この本は昨年、私が課題に明け暮れていた頃、課題本を探すために行った本屋で目にした本であった。
心が動いたが優先順位をつけて課題本を手に取った私だった。以来、すっかり忘れていた。

巡り巡ってくるものだ。人も本も映画も・・・いろんなことが巡ってくる。


そして・・・はい、ビンゴです。私のストライクゾーンでございました。

はっきり言ってなぜにこのタイトルなのか、短編のタイトルも曲名になっているんだけど、ダーディワーク(アルバムの方ね)に収録されている曲名に限られているわけでもないし、ただのストーンズファン??と思うくらいなんだけど、それならそれで充分な気もする。理由なんて。

小説中に入っているちょっとしたエピソードがすごくわかるわかる!と唸るところが多かった。
“初めての来日公演のときなんて「もう二度と観れないかも」と大枚をはたいた。けど、その後何度も来日した”なんてのもその一つ。
くぅ。甘しょっぱい思い出じゃ。

初めて観た生のミックにやられて熱にうかされてしまった私(キースファンだったのに)は「はぁ・・・わたし、ミックになりたい・・」とつぶやいていた。
なんて阿呆。

本の内容は、なんかこう、掴めない様な淡々とした短編小説の繋がりで一冊の本ができている。恋愛小説なんだと思う。
だけど、そうと匂うぷんぷんした恋愛小説ではないんだな、これが。盛り上がりがないから。淡々としているから。

前作ではちょろっと脇に出てきた人物が次のチャプターでは主人公になっている。その繋がりが明確になってくるのは後半なんだけれど、どの小説も登場人物の性別が一瞬わからなかったりするので最後に繋がったときには、あぁ、あぁ、あぁ、とすっきりする。
どれもあんまり「希望」の光は感じない小説たちなんだけど、最後だけ、ほんのり淡い光がみえるところがよい。


以下、読んだ人にしかわからない感想。
+++

私的には「辻森さん」と「持田ちゃん」が夜中の花屋の店内でブーケを作るやりとりが書かれた「miss you」が好きだった。
辻森さんって人の“食えない感じ”と、ところどころハッとする描写がたまらなくよい。
「持田ちゃん」の「辻森さん」に対する恋愛には届かないかもしれない淡い気持ちがきゅきゅっと描写されているところ。たとえば、

「辻森さんのべろのことを考えると、私はちょっと冷静でいられなくなる。辻森さんが、カサブランカやカラーの花を夜中に舐めまわしているところを想像するとぶっ倒れそうになる。」

「一緒に、違うことをするのは楽しい。こんなことが、きっと最初で最後で終わってしまうのが悲しい。」

「それは何十秒も何百秒も続くようだった。ほんとに失神するかと思った。」

「ありがとうを言わなきゃ。言ったら、この二度とない夜が終わってしまう。」


せ、せつない・・。

この夜の最後に、この「持田ちゃん」は「おまえ」になるんだ。そこがまたね、きゅんとする。淡々と地味なあんまり希望がみえない話たちの中でふつうにきゅんとするところ。

あと「遠井」と笑う牛の病院での話。kiriクリームチーズの笑う牛に似ているひと、たまに居るよね。
一番息をつめて読んだのはこの短編だったと思う。
あとから、ここに出てくる「遠井」が「TT」だったと知ったときちょっとだけ、がくんとした。

だけどそれでも、この読後感があれがいい。
淡々とした日常たちの間にちょっとした奇跡や偶然があったりして。けしてドラマチックではなくね。

どんげさんへ。
絲山本はエッセイ「絲的メイソウ」しか読んだことがなかったのでとてもよい出会いでした。薦めてくれてありがとう。

最後に。
今回、アルバム「ダーディ・ワーク」を久々に聴けたことがオプションでついてきた。そしてもう一つのオマケは、高校生の頃したデートのことを思い出したこと。
ストーンズや、AC/DCや、XTCなんかのレコードをひたすら漁りながらあーだこーだとウフウフ戯れあっただけのあのデートをね。
あーしょっぱい。
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<<prevhomenext>>
絲山氏の、あの登場人物を突き放したような
救いようのなさを愛しています。

もちろんすべてが傑作ではないけど
ぐっと来る作品が幾つかあって、
何度も読み返してときには泣きます。

ロック音痴なので、ストーンズの曲名だなんて
ことさえもわからなかったよ。
それにしてもチープなジャケ写だな。

素敵な記事にしてくれてありがとう。
2008.07.09 18:49 編集 △ page top
★どんげさん
より自然なのかもしれません。肌に馴染むのかもしれません。
物事を客観視できるリアリストに惹かれてしまう癖があるのですが、その匂いを久々に味わった気持ちでした。
ありがとう。
また私の顔が浮かんだら、薦めてください。
よろしく。

このジャケ写にはメンバーの方向性の違いをなんとかとりあえずおさめようとした感があって可笑しいです。
当時は、「そりゃないよ」、って思った気がします。

2008.07.11 13:51 編集 △ page top
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