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::亀の散歩
亀の散歩をしに河原へいった。
一緒に行った息子はバッタとりに夢中で草原に消えてしまったので
私はひとり湧き水がたまった小さな泥沼のような小川に亀を放し、側にしゃがんでその様子を見ていた。
去年の冬眠から覚めたのは今年の4月。
まだ半年しかたっていないというのに、亀は最近また餌をあまりたべなくなった。

去年はそうなったらすぐに冬眠のサインだと専門家にいわれたので寝床をつくったら、あっという間に潜ってそれきり春まで起きてこなかったのだ。
また眠っちゃうのー?とちょっとすねたような気分で、まだ寝かせまいと散歩に連れ出したのだ。

しゃがんだままじっとしていた。
しばらくすると、「こんにちわ」と頭上で声がした。
頭を上げる前に、突如視界に入ったピンクのサンダルの足を眺める。

見上げると小学生の女の子が笑っていた。

「Kのお母さん、こんにちわ」

「こんにちわ。私のこと知ってるの?」

「知ってるよ。Kとよく一緒にいるのみるもん」

「そう。Kのことはなんでしってるの?」

「Rの弟だから。」

「Rの友達?」

「ちがう。わたし、4年生だし」

「そう。。。一人できたの?」

「妹と。でもアイツ、どっかいっちゃった。でも平気。いっつも最後はここに来るからさ」

「そっか。」

「亀飼ってるの?ここの泥、やわらかいからどんどん沈んでいくからね、気をつけたほうがいいよ」

「そうなんだ・・・。あなたもそんな足入れないほうがいいんじゃない?」

「大丈夫。アタシ慣れてるし!ほらっ!みてよ、こんなに沈む~♪」

少女の足は膝下まで泥に埋まっていた。彼女の体重はきっと私と同じくらいあるだろう。大柄な少女なのだった。

「ちょっ!!はやく上がりなさいよ。もう、危ないからやめて!」

「大丈夫だって~。アタシ、一人でこっそりここに来てすっぽり埋まることもあるんだよ。」と笑う。
どう考えてもすっぽり埋まるほどの深さがあるようには見えないのだけれど、一瞬本当かとおもって驚いた。
「嫌なことあると、来るの。お父さんにもおばあちゃんにも内緒でね☆」
と、続ける少女。

「でもこれから寒くなって暗くなるも早いから、一人で来るのはやめたほうがいいよ。」と、ありきたりな注意しかできない(でも絶対注意しないと!と力みながら)自分にちょっとうんざりして、
「嫌なことってどんなこと?」と聞いてみた。

「いろいろあるじゃん。Kのお母さんは美人だからないか。」

「え?わたし、美人?」

「アタシよりはねー」

このやり取りに、ふと、自分の息子よりも年下の子供と話している感覚がどっかに飛んでゆくのだった。女の子ってこんな感じなのかしら。
男子の母にはちょっと新鮮なかんじだ。

「アタシ、これからおばあちゃんの妹の子供の結婚式にいくんだ!だから午後は退屈じゃないんだ!」

「そうなんだ。じゃ、こんな泥んこになってる場合じゃないじゃない。」

「いいの、いいの。アタシはさー、結婚なんてしないんだー。Kのお母さんは結婚してよかった?」
(・・・・)
この子ほんとに4年生か?もう一度彼女をじっとみてみると、やっぱりさくらんぼ柄のチビけたTシャツの上にドンとのっかってるおまんじゅうみたいな丸顔はとてもあどけない。

「うん。私、旦那さんのこと好きだし。あ、Kのお父さんのことね。」

「へーーーー!アタシのお母さんはお父さんのこと好きじゃなかったみたいだから出てったよ。
そういう親の子供は結婚しても上手くいかないんだって」

「・・・・」
絶句である。

「誰がそんなこといったの?」と聞くと、「おばあちゃん」と答えた。

「そんなのわからないよ。あなたいま10才でしょ?私は41だけどさ、あなたも私も10年後どうなってるかなんて、わからないよ。」

「41歳って、アタシのおかあさんと同じ歳だ・・・・」
(うぅ、た、たすけてくれ・・いったいなんと言ったらいいのだ。)

「とにかくさ、暗くなってから一人でここに来るのはもうやめなよね。」

「ふふふふふふ」
笑いながら少女はまた足を膝下まで泥に埋めていた。

すっかり亀から目を離していたすきに、亀は土に潜っていて、しっぽだけが外にでていた。やっぱりもう冬眠したいのかな・・・・。

そのときだ。

「サキコ!!!」

と土手の上から女性が呼んだ。

「早くしなさい!用意しないと遅れちゃうでしょっ!」と少女に言った後、私に向かって困ったような照れた笑顔で「すみませーん」と会釈した。

「どなた?」
泥から足を引き上げる少女に聞く。

「お母さん。」

は??????
わけのわからない私を残し、少女と(出て行ったはずの)母親は家に帰っていった。たぶん、親戚の結婚式に出席する準備をするために・・・。

しばらくこんがらがった頭でしゃがんでいたら、亀はすっぽりと土に潜ってしまっていた。
今度は聞きなれた声で、「バッタ捕まえたよ~」といいながら息子がこちらへ歩いてくるのが見えた。

狐につままれたみたいだ。すごくへんな気分だ。あの子はいったいなんだったんだ?

さっき、少女とのやりとりの途中で携帯のカメラで亀の写真をとっていたら、
「アタシにも撮らせて!」と少女が言ったので、携帯を手渡したら彼女は一瞬にしてシャッターを切った。

「え??ちょっと、いま何撮ったの?早すぎるよっ!」と大笑いしたあと、覗いた携帯の画面には私が写っていた。思いっきり逆光で。

ビジンだといってもらった私の顔はほとんど輪郭しか写っていない。齢を重ねた女、自然光の下ではこのくらいが丁度いい。
そしてこの写真、すごく気に入った。だからそのまま保存した。


ボケッとしていたら息子が言った。

「おなか空いたから早く家に帰ってお昼ごはん食べよ~!暑いからアイスも食べよ~!」

そしてまたずんずんと丈の高い草を割って歩いていってしまった。

慌てて亀を掘り起こしてケースに入れ、息子の後を追う。
せっかく寝床をみつけたと思っていたかもしれない亀。
とんだ散歩だったことだろう。


背中にはじりじりと太陽の光が当たる。久しぶりに夏のような強い日差しなのだった。

1013.jpg



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エッセイのようなもの  コメント(14)   トラックバック(0)  △ page top


<<prevhomenext>>
あっというまに撮った一枚だけど
あなたを見事にとらえた一枚ですね。
2008.10.14 23:49 編集 △ page top
yuです。コンニチハ。
なんか、小説読んでるみたい。ドキっとして、ビックリして、面白かったです。
2008.10.15 00:18 編集 △ page top
お母さんは「サキコちゃんをを連れて」出てったのかしらと。
そしておばあちゃんは、サキコちゃんのお母さんのお母さんかしらと。

そんなことを考えました。

うちのお隣のえーちゃんもそうなんだけど、
すごく大人びたことをいうのに、
いきなり何かが欠落した表現をするので、よく混乱します。

事情でお母さんが、ちょっと実家に出向いてるだけなのに、
「おかあさんがいないから、おとうさんがごはん作っててさびしい。」とか。

そんな私も、親戚のおばちゃんから電話があったとき
「おとうさん元気?」と聞かれ、
「最近会ってないからわからない。」と答えて、
ちょっとした騒ぎになったことがあったなあ・・・。
2008.10.15 01:03 編集 △ page top
あ、ごめん「出てったことがある」んじゃないかと。
2008.10.15 08:07 編集 △ page top
女は女
真実は彼女のみが知っている。

かめの散歩、いいなあv-15←これはタコ

写真もいいなあ!
2008.10.15 08:25 編集 △ page top
「車のいろは空のいろ」に出てくるようなイメージの話だなぁ(笑)
でもサキコちゃんは妖精でもタヌキでもキツネでもなくて人間だね。

まぁ、私は二年生女子と毎日話してて、それこそもう子供扱いは
しちゃいかんなと痛感させられてますよ。もちろん個人差はあるけどね。
私自身も中1で「将来の夢」書かされた時に「結婚はしないので働きます」
とか書いて先生仰天させたことあるし(笑)。

呼んだお母さんは「お義母さん」かもしれないね。お父さんの再婚相手。
という方向に考える私は歪んでますか、そうですかww
2008.10.15 18:35 編集 △ page top
写真ほんとにほんとにステキですね。
女の子の話も。確かに、短編小説のようです。
早くなんかしゃべらないかなーと思ってる、0歳男子の母としては
まるで現実のこととは思えないお話です。
2008.10.15 21:05 編集 △ page top
★ともぷうさん
私をよく知るあなたが言うのだからほんとにそうなんだね。

★yuさん
現実は小説より奇なり・・・なのです。

★あんさん
「お父さんにもおばあちゃんにも内緒でね」って言ってたから、この二人が
保護者なんじゃないかと思ってた。
うちもこの前、「お父さん最近お見かけしないけど忙しいのかな?」と絵の先生に
聞かれた次男が、「うん。朝帰ってくることもあるよ!!」と無邪気に言ってた。おーい。

「おかあさんがいないから、おとうさんがごはん作っててさびしい。」

っていうのは、もう、それ以上でもそれ以下でもない非常にシンプルな表現だね。

★どんげさん
普段家のなかに男しかいないから、「女」に出会うとドキッとする。それが小さい人だと尚更です。
ノンフィクションも文字に書けばフィクションに。真実はいかに。

e-365e-365e-365←これが、カメ。

★Miekoさん
「車のいろは空のいろ」ってなんだっけ???と思ったら、教科書の、あれか!!(すっかり記憶の向こうに・・・)
サキコちゃん(仮名)は間違いなく人間。風貌は昭和の子供。
不思議なんだけど、テレビの子役みたいな美しい少女が子供らしいことを言っているよりも、
おまんじゅうみたいな顔でおかっぱでチビけたTシャツのサキコちゃんとのやりとりはちょっと落ち着くものがあったの。
「?」はいっぱいあったんだけど、リアルなかんじがね、かえって落ち着くというか。

結婚しないで働くといっていたMiekoさんが2児の母になって今また働き出して自立してゆく・・・人の核ってそうそう変わらないのかもね。

★Reiさん
もうすぐ言葉が溢れるようにいっぱい出てくるだろうね。楽しみだわ。
どうぞ、しばらく続くトンチンカンな会話をお楽しみくださいね。
写真、よく見ないで消そうとしちゃったんだけど、消さなくてよかった。こんどまたサキコちゃん(仮名)に出会ったらお礼を言おう。
2008.10.16 22:45 編集 △ page top
私も、大学生の頃家庭教師のバイトをしていた時、
小学校6年生の女の子でしたが、
「私は、専業主婦にはならない」と ばっさり言われて、
おぉ、そうすか。 と思ったことを思い出しました。
あとは、公園で出会った女の子やホームで出会った女の子に、
いろいろ、どっきりすることを ストレートに聞かれて、
直球で返答返すのに、こっちがどきどきしたりと、、、
女の子はすごいです。
2008.10.17 21:22 編集 △ page top
★ゆきさん

私たちも、遠い昔、「女の子」だったのよね~(・・・)
結構私も自我に目覚めた頃はこわいこといっぱい言っていたような気がする(笑)
都合の悪いことは忘れちゃっているのかもなー。

しかし、つくづく子供にとっての身近なモデルは親なんだと思うね。
お尻の穴引き締めていかないとなー。v-442
2008.10.19 10:06 編集 △ page top
相変わらずMAKIちゃんはおもしろいな~と思いました。
どうしてこういうことに遭遇するのか。
きっとアンテナが立ってるんだと思う。
感度のいい人のところには、面白いことがくるのよ。

お母さんについてですが、私は「親戚の結婚式に行くために、お母さんがサキコちゃんを連れに来たのかな?」と思ってました。
出て行った=音信不通って思わなかったから。

あんまりいい写真と不思議な話だったので、うちの旦那に見せたら唸ってました。
「俺、コンスタンスにこんなにいい文章書けるかしら?」って。
余談ですが、最近、また続きを書く気になってきたようです。(てゆか、まだ完結してないのだよ。)
2008.10.20 00:15 編集 △ page top
★ものこさん
その後、2児の母生活はいかがでしょうか。
「アンテナが立っていて」「こういうことに遭遇」することが、10代のころは辛かった(笑)
やはり歳をとるのは素晴らしいね。

旦那様のお言葉、嬉しいです。よろしくおつたえくださいませ。
彼も意欲が湧いてきたのかな!!愁いの秋なのに!(笑)

PS.サキコちゃんはやはり父ちゃんと祖母ちゃんと妹と暮らしているらしい。やっぱ、謎。
2008.10.22 23:48 編集 △ page top
クラスメイトのK子ちゃんのお姉ちゃんかな?
K子ちゃんも結構つっこんでくるよね(笑)
参観で「今日は化粧が濃い~」って言われたり、「爪見せて~」って言われたり…
緊張するよ^^;

うちの実家の亀も落ち葉をかけに行った方がいいかな?

逆光というよりmakiちゃん自身が光を放っているようできれい!
2008.10.24 17:36 編集 △ page top
サキコちゃん(仮名)は彼女ではないです。ほんと、知らなかった子なの。
つっこんでくる子っていうか、すごく見ている子は見ているよね。
5年生の教室にいくと、「髪切った?」とか「これから仕事?」とか、話しかけられるとハッとします。

実家の亀さんは冬眠していないのかしら。。。。あぁ、また春まで寝ちゃうのかなぁ。
さびしいなー。

写真はほんとうにいい感じにとれてるよね。また会ってお礼を言いたいくらいよ。
え?!後光が差してる?そりゃすごい(笑)

2008.10.26 09:41 編集 △ page top
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